2022年9月末から10月初旬にかけて、カナダのトロントに出張に行きました。
出張の目的ですが、我々プロビタス税理士法人は、BOKS Internationalという国際的な会計事務所ネットワークに加盟し、その年次総会に参加することでした。
BOKS internationalとは?
BOKS Internationalはまだ日本では全く知名度がありませんが、国際的会計事務所ネットワークでして、全世界で約15位前後の規模感になります。
BOKS Internationalのウェブサイト
https://www.boks-international.com/
(2022年10月時点で59か国、87事務所が加盟)
規模についての詳細は以下のIABが発行しているレポートをご参照ください。
我々が加盟を決めたのは以下の理由です。
・IAB(International Accounting Bulletin)の調査データによると、規模は小さいながら着実に毎年成長している
・全世界に拠点が存在している
・日本に拠点がない
年次総会のレポート
全世界約30か国から、60名ほどが参加していました。全員、弁護士か会計士です。アジア人は私とシンガポールの方の2名のみ。ほとんどが欧米からの参加者です。
私は英語が得意ではないので、前日から緊張します。なおその前日はヤンキースのアーロンジャッジが、トロントで歴史的な61号ホームランを放った日でした。
初日
初日はNetworkingです。
とりあえず日本からきていることを一生懸命アピールしました。総じて皆さん歓迎してくれました。
ただし、全員に「日本に投資したいですか?」という質問をしましたが、全員が「日本のことはほとんど知らない」という回答でした。
むしろ「日本って物価が高いんでしょ」と言われる。昔のままのイメージでした。
参加されている皆さんは弁護士や会計士など知的レベルが高い方々なのに、日本に対して「その程度の印象しかないのか…」と落胆しました。
夜は懇親会(パーティ)でした。
そこでわかりましたが、みなさん、日本は大好きのようで、
「行ったことはないけど、ぜひ行きたい!」
「次の年次総会は東京で!」
と本気で言っているようでした。
外国人は酒が強く、最後は潰されてしまいました(笑
2日目
2日目はセッションでした。
すべてを理解したわけではありませんが、会計事務所が人材不足というのは全世界共通の課題のようです。
そこで一番盛り上がった話題が、会計事務所のM&Aでした。
日本でもちらほらと話は聞きますし、当の私が会計事務所M&A経験者ですが、やはり海外の方が進んでいるなと思いました。
3日目はナイアガラの滝ツアーでしたが、私は何人かとトロントブルージェイズの本拠地、ロジャースセンターでのボストンレッドソックス戦を観戦。
感想
BOKS Internationalは全世界で約15位とまだ規模は小さいです。
でも規模の小さいことのメリットがあると考えます。風通しがよく、アクセスしたい人にすぐにアクセスできる環境です。
新参者の私ですが、主要メンバーの全員と話すことができ、日本のアピールもすることができました。
本当に暖かく歓迎してもらいました。
またBOKS internationalですが、参加者は総じて若く、おそらく平均年齢は40歳代だと思います。今後も成長することが見込まれて、その一員になれたことを本当にうれしく思いました。
プロビタス税理士法人として、海外に進出する日本企業や、日本に進出する外資系企業のサポートができる体制を作ることができ、仕事の幅が大幅に広がりました。
最後にトロントについて
オンタリオ湖に面したカナダ最大の都市です。湖の反対側はNY州で、カナダだけどほぼアメリカっぽいです。
現在は金融で発展し、中心部分は摩天楼。
周辺地域もマンションが建設ラッシュでした。
緑が多く、夜も歩くことができなど治安も悪くなく、住みやすそうな雰囲気。
日本ではあまり知名度は高くないかもしれませんが、1週間ほど観光するにはとても良い街です。
成田空港からは毎日直行便が飛んでいるので、アクセスも良いです(コロナにかかわらず往復ともに満席フライトでした)