2013年に会計事務所を設立しましたが、2018年に会計事務所をM&A(事業譲渡)しました。その理由は、”このままでは楽しく仕事ができない”というものでした。小さな会計事務所です。大きな事務所と同じようなストレスを感じながら仕事をするのでは、意味がないと感じたからです。
楽しく仕事をしたいです。ここで言う「楽しい」とは、お客様の人柄であったり、法人としての実績であったり、経験したことのない世界が見える知的好奇心が刺激されたりといったことです。
税理士として実感することの1つに、「聞かれたことに答えるのは案外難しい」というものがあります。例えば、お客様からの「これは経費になりますか?」という質問に「それはケースバイケースです」と答えることがあると思います。
ですが、お客様の求めるニーズに応えるには、「ケースバイケースですが、私はこう思います」と答えた方が「この人は誠実に考えてくれている」と伝わるかもしれません。こうした積み重ねが信頼関係を深めていきます。お客様の立場になって考えることを重視しています。
小さな事務所であることのメリットもあると感じています。
・歯車の一つではなく幅広い仕事を担当することができる
・経営者と近く、経営を身近に感じられる
・自分の裁量が広い
これらのメリットがあれば、自分の成長につなげることができると思います。
したがって、がむしゃらな規模拡大は考えていません。本当に助けを必要としているお客様を支援するため、日々の税務会計業務をベースにしつつ、尖った得意分野を持つ事務所を思い描いています。それは海外税務や事業承継、富裕者向けの税務であり、AIにはできない安心感、付加価値を提供していきたいのです。
私たちの仕事のスタートラインは、困っているお客様の力となって問題を解決すること。例え一つ一つは小さなことであっても、困っている方から見れば価値のある仕事になり得ます。そうした積み重ねを厭わず、信頼できるパートナーになりたい。自分たちの知識・経験でお客様を少しでも幸せにしたいというのが私たちの理念です。
会計事務所の仕事はできて当たり前のものばかりです。記帳代行や確定申告など。それ自体はできて当たり前です。その当たり前を超えていきたいと常々考えています。
この理念を実現し、顧客満足をもっと上げるために私たちは新たな力を必要としています。