プロビタス税理士法人の代表社員で、税理士と中小企業診断士の資格を有している片山です。
海外の人と仕事をすることも増えてきていて、自分紹介の機会も増えました。その際に、自分の資格をどのように表現するのかをご紹介します。
税理士
“Certified tax accountant”と私は表現しています。
日本税理士会連合会によると、以下のことだそうです。
- ①「税理士」の英語訳は、現行のCertified Public Tax Accountantとする。
- ②使用場面により、「税理士」のローマ字表記「ZEIRISHI」を使用することとする。その場合、必要に応じて英語訳Certified Public Tax Accountantを併記することとする。
(引用終わり)
自己紹介で「ZERISHI」というのはあり得ないですね。そして私の英語力だと、Certified Public Tax Accountantは少し長くて、うまく伝わるか不安です。
なぜ悩むかというと、税理士という資格が、全世界共通ではないからです。税理士という資格が存在しているのは韓国とドイツくらいだと聞きます。世界に普遍的に存在している職業と異なり、他国に例をみない日本独自の税務専門家を包括的に表す適切な英語訳を見出すことは極めて困難です。
したがって、なるべく短い言葉で、端的に伝えたいと思って、私は”Certified tax accountant”と自己紹介しています。
もちろん私自身の名刺などには正式名称である”Certified Public Tax Accountant”と記載しています。
公認会計士
公認会計士は”Certified Public Accountant”です。世界で普遍的な言葉です。アフリカの人と話しても、”CPA”で通じます。経験上、CPAと言えば100%通じると思って良いでしょう。
中小企業診断士
私は中小企業診断士の資格も有しています。
中小企業診断士は”small and medium enterprise management consultant”
中小企業診断士協会は、Japan Small and Medium Enterprise Management Consultant Association(J-SMECA) と訳すようです。
あまり自分で中小企業診断士であることを英語で紹介した経験はないのですが、表現が長すぎて、伝わる気がしません。私なら”certified management consultant”と表現するかもしれません。
弁理士
以前のことですが、弊社のお客様で弁理士の方がいらっしゃいました。その方は自分でPatent Attorneyと名乗っておられました。Patentは特許でAttorneyというのは弁護士という意味ですね。直訳すると特許に関する弁護士ですね。弁護士の場合には、わざわざcertified とつける必要がないのかもしれません。
宅建
一番難しいのが、宅建ですね。決まった言葉がないみたいです。また宅建というのは試験に受かっただけでは業務をすることができません。
宅建というのは、「公認された不動産仲介事業者」と考えて、”certified real estate broker”もしくは「登録されている不動産仲介事業者」と考えて”registered real estate broker”というのが外国人に伝わるのではないでしょうか。
資格は規制から生じるものですが、日本独自の規制もあって、英語表現が難しい資格もあります。
以上、資格の英語訳およびその解説でした。